側の器1069

山の中にてふと、かれを見つけました。
年輪部分が食べられてしまったように無くなり、枝が生えている根っこ部分があらわれています。
見つけた瞬間ぎょっとしてしまいましたが、眺めているうち、かれのかたちであるのだ、とほぅっと見惚れる気持ちに流れた、わたしの息の流れがありました。