「よくよく、沃野」

 

Cyg art gallery

2020年5月30日(土)~6月14日(日)

 

岩手在住の作家、増子博子のCygでは3回目となる展覧会を開催。増子が日々積み重ねている制作には、その時々の土地や人との出逢いが色濃く映し出され、制作素材や手法にも大きな変化をもたらしています。

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わたしはこのところ土地から土地へ移動が続いています。新しく住む土地を探り探り歩いていると、その土地の人、風景(現象)に雷に打たれたかのように感電してしまう事があります。その衝撃はすぐには消えず、わたしを通って再燃(制作)へと立ち上がってきます。
制作は、紙にペンで描いたものから、ブータンのサショー紙に描いたものを菜の花で染めた刺繍糸で縫い込んだ(耕した)もの。犬ガムを使ったもの、益子で出逢った絵付け職人を模写したものなど様々です。出逢いの衝撃に相応う素材や行為が不可欠なのだと感じ、素直に順っています。

展覧会に寄せて・増子博子の言葉